25日のNY市場、序盤はドル買い戻しが優勢となった。イースターマンデーで市場参加者も少ない中、原油が利益確定売りに押され、それに伴って、ユーロや資源国通貨が調整の動きを見せている。ただ、動きが一巡すると、ドル買い戻しも一服し、ユーロドルも序盤の下げを戻す動き。

明日から始まるFOMCの結果を見極めたいとするムードが強い。市場では、FRBは量的緩和第2弾(QE2)の6月末終了は示唆してきそうなものの、出口戦略までには至らず、超低金利の慎重姿勢を維持したまま様子を見るとのシナリオが有力と見られている。素直にドル売りになるかどうかは未知数だが、いずれにしろ、いまのところはドル反転の兆しは無いようだ。

ユーロドルは1.4540近辺まで下落後、1.45台後半に戻す動き。1.46台はやや売り圧力が強まっているようだ。

一方、円相場は円買いの動きが優勢で、ドル円、クロス円とも値を落とす動き。週末に発表になったIMM通貨先物の建玉によると、円ショートの増加が続いており、高水準の積み上がりを見せている。FOMC前の調整を警戒した動きもあるようだ。

◆強い米住宅指標も反応は小幅
本日唯一のイベントであった米新築住宅販売は予想を上回る強い内容となった。発表後ドル買いの動きも見られたものの、反応は一時的となっている。強い内容ではあるものの、前回の落ち込みが酷く、その反動が出た面が大きい。在庫や価格も改善はしているものの、前々回(1月)分ほどではなく、このところ低迷が続いている米住宅市場の底打ちを期待させるまでの内容とはなっていなかったようだ。

(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)