「サンプラザ解体見直し」は口先だけの選挙公約だったのか(筆者撮影)

(尾藤 克之:コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員)

 筆者は、中野区で生まれ育った区民として中野駅周辺の再開発計画、特にサンプラザの存続について関心を持っていました。そこで2020年1月6日付にて、中野区議会全会派に「中野サンプラザ解体に関する公開質問状」を送付し全会派から回答を得ました。

 本稿では前回に引き続き、各会派の回答を分析し核心に迫っていきます。

サンプラザの耐用年数を考える

 各会派の回答は次のとおりです

 前回は1つめの質問に対する各会派の回答を精査しました。今回は2つめの質問です。質問は以下のようなものでした。

<質問2>「サンプラザが老朽化している議論があります。調べたところ、中野サンプラザの構造自体は200年の耐用を前提に設計されていると、設計者の林昌二氏が言われており、(公社)日本建築家協会も同様の見解を示しています。この件についてご意見が伺えればと思います」