「企業価値」と「株価」の違いを理解しよう

福沢 隆雄福沢 隆雄
若葉マークの株式投資 代表

「株は安いところで買いたい」。

 株式に投資する多くの方がこのように思っているのではないでしょうか。株式の買付けに当たっては、投資対象企業の「企業価値」と「株価」の違いを理解することが大切です。株式投資の本質である企業価値を見つめ、株価の日々の動きに惑わされないようにしましょう。

「安定成長企業」は、企業利益が年々増加し、企業に蓄えられる財産も増大します。その結果、企業価値は年々増大していきます。一方、「株価」は短期的に見ると上下を繰り返すものです。例えば、東日本大震災や米中貿易戦争などの出来事の際は、多くの銘柄が売られ、市場全体で下落しています。これは企業業績が安定して成長している安定成長企業であっても同じです。

 このように、「株価」と「企業価値」は短期的に別の動きをすることがよくあります。企業価値を評価し、安い時に株を買うようにしましょう。