世の中、お金は大切と言います。「使うのは簡単だけど、増やすのは難しい」。本当にその通りです。思えば、老後資金に2000万円必要だとかなんだか、そんなニュースもありました。良いも悪いもなく、何をするにしても、生活にはお金が必要です。住民税、年金……etc。生きているだけでお金はかかります。じゃあ、お金持ちのほうがいいの? 得なの? ○○財閥の末裔などの元に生まれついたら、人生はイージーモードなの? そんなモヤモヤが渦巻く現代。お金持ちについて、筆者が勝手に考えてみました。

お金持ちって誰?

「お金持ち」と一括りにしても、いくら持っていればお金持ちになれるのでしょうか?

 自称するものではないですし(確実に周りの人が去っていきそうな予感)、かといって他人から言われればみなお金持ちというわけではないでしょう。

 そのときたまたま身を置く周りの環境などによって、良い悪いの差はありませんが、お金持ちの尺度はまったく異なります。

 年収500万円の人から見る年収1000万円の人はお金持ちです。
 年収1000万円の人から見る年収5000万円の人はお金持ちです。
 年収5000万円の人から見る年収1億円の人はお金持ちです。

 (……以下永遠に続く)

 とはいえ、そもそも年収という尺度でお金持ち度合いを測ることは正しいのでしょうか?

 例えば、実家住まいのニートで、とくに何も仕事をしていないドラ娘or息子がいるとします。彼らは、年収0円です。

 しかし、両親ともに資産家の末裔。詳しいことは設定が詰めきれていませんが、とにかく両親か祖父母の死後、莫大な遺産(キャッシュに限らず、何らかの子会社、不動産、株などの投資資産)が入ってくる予定。
 そして現在は、必要時に都度支給されるお小遣いによって、何不自由なく暮らしています。

 この設定はさすがに現実味が薄いかもしれませんが、働いて稼いだ年収が今のところまったくなくとも、本人の境遇を考えると貧乏とは言い難いでしょう。

 また、よくお金持ちの代表格として例に挙げられる「アラブの石油王」は、自分の資産が果たして総額いくらなのか、お金がありすぎて(または時価総額に左右されるので)、分からないそうです。確かにお金と一口に言っても、手元の現金や銀行預金残高だけではありません。

 あらゆる投資を行って資産を分配していたり、さまざまな事業を手掛けていたりして、もはや何がどのくらいの利益を生んでいるのか、個人の領域では把握しきれないこともしばしば。

 お金持ちとは一体誰なのか。

 筆者も、お金持ちに対して漠然と「いいなあ」と憧れるときがありますが、その憧れのお金持ちの人も、きっと私より遥かにお金持ちの人に対して「いいなあ」と思っているのかもしれません。

写真はイメージです