2009年6月23日、韓国で最も高額紙幣にあたる5万ウォン(1円=10ウォン)が登場した。それから10年、慶弔費で5万ウォン紙幣を使うことがすっかり定着した。
キャッシュレス化も急速に進んだ。5万ウォン紙幣を通して韓国の経済社会の変化を考えてみた。
登場から10年。5万ウォン紙幣は最もよく使う紙幣になった。
韓国銀行は発行10年を機に「5万ウォン紙幣発行10年の動向と評価」という報道資料を出した。
慶弔費が5万ウォンからに
それによると、2019年5月末時点で市中に流通している5万ウォン紙幣は金額で98兆3000億ウォンですべての紙幣の84.6%を占める。
枚数ベースでも全体の36.9%で全体的に高い数字になっている。
2018年時点の現金使用状況を見ると、国民が使っている現金のうち5万ウォン紙幣が金額ベースで43.5%を占める。
中でも、最もよく使うのが慶弔費だ。結婚式や葬儀で包むお金は今でも現金だが、全体の79.4%が5万ウォン紙幣だ。
「5万ウォン紙幣の登場で慶弔費が上昇した」
特に若い会社員などはこう話す。会社の同僚や学生時代の知人の慶弔費として、1万ウォン紙幣を何枚か入れる場合も多かった。