ロヒンギャ難民キャンプでジフテリア流行か、9人死亡 700人超が感染 バングラ

バングラデシュ南東部のコックスバザールにあるクトゥパロン難民キャンプで、支援物資を受け取るために列をつくるイスラム系少数民族ロヒンギャの子どもたち(2017年12月4日撮影)。(c)AFP/Ed JONES〔AFPBB News

 暗号通貨とブロックチェーン技術について、初等的な勘違いをネットでよく目にします。1つ典型的なのは「チューリップを抜いた!」という報道です。

 欧州中央銀行のコンスタンシオ副総裁の言葉が引き金となったようですが、一定の意図を感じます。どういうことでしょうか?

 17世紀、オスマントルコと対立していた欧州は、“先進的なトルコ”から文物の流入が激しかった。中でも「チューリップの球根」が大流行して高値を呼び、1634年から37年3月にかけては人類史上最大の「急騰」=50倍近くの値をつけた直後に急落します。

 ビットコインは3年ほど前、高々数ドルだったものが今や一時2万ドル近い価格をつけ、今週になってから見る報道でも「1万ドル」と書いてあるものがありますが、相場に追いついていません。

 400年前のチューリップより・・・という、とってつけたようなお話が喧伝されている。

 ちなみにこの時期の欧州の食卓は茶色っぽいものでした。それがイスラムの影響で野菜サラダなどカラフルな食べ物が並ぶようになり、やはりイスラムの影響でヨーロッパ人が歯を磨き始めるのは、さらに約100年ほど先のことになります。

 あるいはミシシッピ相場というのもおまけにくっつけられることがあります。まだ米国が独立する前の18世紀、1716~20年にかけて、アメリカ開拓がフランスで過剰投資のバブルを産み、株券が30倍からの高値を呼んだ直後破綻した・・・。

 これらはみな「急騰したが破綻した」という300~400年前の世間が知らないケースを引っ張り出してきて、喧伝しているものに過ぎません。

 ミシシッピ相場は日本で言えば「暴れん坊将軍」徳川吉宗の「享保改革」期、チューリップ・バブルに至っては3代将軍家光が林羅山に命じて武家諸法度を改めさせ、大名行列(参勤交代)が義務づけられた頃のお話で、数字の比較自体に意味があるか、まず怪しい。

 さらに言えることは チューリップも株券も「モノ」だということです。