人型ロボット「地平ジュンこ」、ハロウィーンの装いで登場 都内

都内の大型ショッピングセンターに、ハロウィーンのコスプレ姿で登場した東芝の人型ロボット「地平ジュンこ」(2015年10月26日撮影)。(c)AFP/ Yoshikazu TSUNO〔AFPBB News

 11月に入って「ついに東芝が『サザエさん』スポンサー降板調整」とのニュースが報じられました。

 日曜夕方、フジテレビ系列で放送される「国民的アニメーション番組」サザエさんのスポンサーを東芝が降りる・・・。

 同社を巡る様々な報道の中でも、ひとしお感慨が深いこの話題を巡って、日本人と家族をめぐる問題を考えてみたいと思います。

「サザエさん」はどのように放映され始めたか?

 資料によるとテレビアニメーション「サザエさん」の放送は1969年10月5日に開始されています。

 いまから48年前、つまり現役の東芝の経営陣の誰も、まだ同社に入社する前から「サザエさん」は東芝の擁する国民的アニメとして、いわば「国民的家電メーカー東芝」の表看板として、毎週「サザエさん」の口を借りて

サザエさん「明日を作る技術の東芝がお送りしま~す」
タラちゃん「シマース」
なぜか太鼓の一打が「ドン!」

 などとやっていた。それが、別のスポンサーによる「サザエさん」になるのか、それともサザエさんそのものがなくなってしまうのか、どのような経緯になるのかは分かりませんが、ともかく決定的に変質してしまう。

 まずもって感慨無量と言うしかありません。私はかつて「サザエさん」より5年ほど古い長寿番組「題名のない音楽会」の音楽上の責任を数年間務めましたが、その頃サザエさんはオンエア二十数年、十分ベテラン番組でした。

 しかしそれからさらに同じくらいの年月が経ち、いま東芝の命運とともに違う姿になろうとしている。

 しかし大学に勤務する一個人としては、1969年とは「安田講堂攻防戦」で放水車が出、東京大学の入学試験が中止(1月18-19日)された年という印象がとても強い年号です。