日本を涼しく! 秋葉原のメイドさんらが打ち水

秋葉原はコスプレの聖地になった。東京都千代田区の神田明神で行われたイベント「うち水っ娘大集合! 2016」で、メイド服やコスプレ姿で打ち水をする女性たち(2016年8月14日撮影)〔AFPBB News

 前々回、お正月用と思っていた山手線の話題を記しました。忙しい暮れだけにそれほど読まれないのかと思っていたら、存外好評でほっと胸をなでおろしています。

 山の手の話題をもう少し続けてみたいと思います。「山の手」が読めると、日本近代化の足取りが読め、意外な未来予測にもつながるかもしれません。

端点のある環状線?

 日頃、見慣れていながら、疑問に思わないことは意外にあるものです。「山手線」は丸い緑と思っていますが、東京の西側を走る「山手通り」は全く環状線の形体をなしていません。東京の西側、武蔵野丘陵の「山の手」地域だけを走っています。

 逆に電車の「山手線」は品川、新橋など港区のウォーターフロント、神田、御徒町などの典型的な下町も通っていて、およそ「山の手」ではありません。

 山手通り、正確には東京都道317号線はしばしば「環状6号線」と呼ばれます。

 しかし明確な起点があり終点があります。現在の行政区画的な基点は海岸通とぶつかる「新東海橋」交差点ですが、実質的には1つ北側を走る第一京浜が山手通りの南端と言っていいでしょう。

山手通りの基点:東海道北品川宿

 これは旧「明治1號國道」ほかならぬ「旧東海道北品川宿」が山手通りのスタート地点ということです。

 今や地元商店街の様相を呈している、でも紛れもない旧東海道とのクロスポイントには「東海道北品川」交差点が今でも残っています。すぐ横には品川神社、京急新馬場駅もあります。

 明らかに端点がある。それなのに、山手通りの正式名称は「環状6号線」カンロクと言う。不思議です。これはいったいなぜなのか?