複数の海外メディアの報道によると、米アップルのスマートウオッチ「Apple Watch」は、その第2世代モデルがこの秋にも登場する見通しで、これには新たにGPS(衛星利用測位システム)や高速なプロセッサなどが搭載されるのだという。
「大幅刷新は2018年から」
これはアップル製品の市場動向やサプライチェーン(部品・部材の供給網)情報に詳しい台湾KGI証券の著名アナリスト、ミン・チー・クオ氏が、顧客向けに出した調査ノートで報告したもの。
それによると、「Apple Watch 2」の名称で発売されると噂されている第2世代モデルは、GPSのほかに、バロメーター(気圧計)も搭載され、より詳細な位置情報が得られるという。また防水性能も向上し、より大容量のバッテリーなども備わると、同氏は報告している。
一方、同氏は今年4月に出した調査ノートで、Apple Watchの第2世代モデルはその外観デザインが初代モデルとほぼ同じで、マイナーチェンジにとどまる見通しと報告していたが、その観測は今も変わっていないようだ。
今回の報告によると、Apple Watchの次期モデルは画面サイズや本体の厚さなどは現行の初代モデルと同じ。iPhone同様に、前年のモデルと同じデザインを採用しながら、ハードウエア性能を向上させる「s」バージョンのような位置付けになるという。
そしてかねて噂されていたLTE通信には、来年(2017年)発売されるモデルから対応する。これによりApple WatchはiPhoneが近くになくてもデータ通信が可能になり、単体で十分に機能するスマートウオッチになると言われている。
さらに、2018年になると、外観デザインの大幅刷新が行われ、米国の食品医薬品局(FDA)から承認を得た各種ヘルスケア関連のセンサーや機能が搭載されるとクオ氏は予測している。