米アップルの株価が300ドルを超え、上場来高値を更新したと米欧のメディアが盛んに報じている。10月13日、米ナスダック市場で同社株は一時301.96ドルにまで上昇した後、前日比1.60ドル高の300.14ドルで通常取引を終えた。
年初来43%の上昇、7年前と比べると30倍の水準に達している。
アナリストが好調な決算を予想
同社は18日に7~9月期の決算を発表する予定で、タブレット端末の「アイパッド(iPad)」やスマートフォン「アイフォーン4(iPhone 4)」といった新製品の好業績が予想されることから、投資家の期待が高まっているという。
米ウォールストリート・ジャーナルによると、アナリストらは7~9月期の売上高を前年同期のほぼ2倍に当たる190億ドル、1株利益は2倍超の4.05ドルになると見込んでいる。
また2010会計年度通期の業績は、売上高が637億ドル、純利益が134億ドルと予想している。
4月に発売したアイパッドは6月末の時点で約300万台を売り上げており、その後の売れ行きに期待が高まっているほか、6月後半に発売したアイフォーン4は既に1100万台超が売れたと一部のアナリストが予測している。
またアップルは、20日に米カリフォルニア州クパチーノの同社本社で特別イベントを開催する予定で、その招待状を報道関係者に送ったとも報じられている。
招待状には「バック・トゥ・ザ・マック」と書かれていることから、同社のパソコン用基本ソフト(OS)の新版が発表されるのではないかとの観測が流れている。