日銀短観9月調査の業種別計数・調査全容が、9月30日に発表された。
まず、大企業の2010年度設備投資計画(土地投資額を含み、ソフトウェア投資額は含まない。リース会計対応ベース)について、業種別の前年度比プラス・マイナスを表にすると、以下のようになる。
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前回6月調査で、2010年度設備投資計画の前年度比がプラスの業種は20。全31業種の約3分の2を占めており、うち上方修正がかけられた業種は18だった。これに対し、今回9月調査では、前年度比がプラスの業種は22。前回調査から2業種増加した。うち上方修正がかけられた業種は13である。
一方で、修正率のプラス・マイナスに着目して業種数をカウントすると、前回調査で10にとどまっていた修正率マイナスの業種が、今回調査では13に増えている。
このように、今回の短観における大企業の2010年度設備投資計画調査は、悪い結果というほどではないものの、企業の投資上積みの意欲に力強さがないことを確認したと言える。