3月26日 東証マザーズ市場に「日本動物高度医療センター」が上場しました。公開価格1130円を40%以上上回る1630円の初値をつけ、その後も2400円前後で推移しています。

 株式会社による医療機関の新設は、日本においては50年以上にわたり認められてはいません。ですから、もちろん動物専門とはいえ、医療機関を運営する会社の上場は初めてです。医療に関わるものとしてはエポックメーキングな出来事でした。

 日経平均が2万円を超える一方、ここ1年間で新規株式公開をした会社の6割近くが初値を下回っている状況ですので、今後の業績について楽観視はできないでしょう。それでも、現時点では投資家の期待が十分に集まっていると言ってよいでしょう。

 ここまでの日本動物高度医療センターの成功モデルのポイントは、

・高度な(=高額な)診療・治療に特化した
・休日診療や1次診療施設との連携強化により大学病院との差別化を図った

ことにあると私は思います。

 ここから現在の医療の改革のヒントも見えてくるのではないでしょうか。