本記事は1月9日付フィスコ企業調査レポート(プラザクリエイト)を転載したものです。
執筆 客員アナリスト 
浅川 裕之
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再成長を向けて店舗リニューアルを行う、その効果は明白

 プラザクリエイト<7502>は主力のプリント事業において、『第二創業期』と位置付けて再成長に向けた様々な施策を行ってきた。特に力を入れている店舗リニューアルでは、リニューアル後の新型店舗「PHOTO & MOREショップ」31店舗の既存店売上高が、2015年3月期第2四半期累計で15%増となるなど、極めて明白にその効果を読み取ることができた。内容を分析すると、リニューアル効果が2年目に入っても持続している状況が読み取れ、同社のスローガン「PHOTO & MORE」と、それに基づく店舗リニューアル戦略が成功の道筋を歩みつつといえる。

 新型のPHOTO & MOREショップは、2015年秋から本格サービス開始予定のビスタプリントジャパン(VPJ)事業の受け皿という意味合いもある。逆に言えばリニューアルが進まないとVPJ事業が実力を発揮できない可能性があるということだ。リニューアルは、行えば一定の効果が出るということが検証されているが、リニューアルに伴う休業損失がリニューアル後1年目の店舗損益を大きく損なうという一面も持っている。リニューアルのペースをどのようにコントロールするか、経営陣の判断が問われるところだ。

 VPJ事業は、ターゲットとする市場の規模が写真プリント市場の10倍とも言われており、成長ポテンシャルは高い。ただし、店舗リニューアル投資との関係で、企業業績の今後の推移は、トリッキーなものとなる可能性がある。具体的には、2016年3月期に一旦業績が落ち込み、その後急回復という流れになると弊社では考えている。回復ペースについても同社の店舗投資のペース次第ではいくつかのパターンが想定可能だ。大きな方向性としてはVPJや新サービスなどの貢献で再び成長軌道に戻ってくると期待されるが、短期的な変動には注意が必要であろう。

Check Point

●「第二創業期」と位置づけ様々な施策の成果が15/3期から出始める
●プリント後を楽しめるリニューアルを行い高い集客力効果を保持
●「なんでもダビング」サービスは潜在需要の掘り起こしに成功

プリント事業の概況

「第二創業期」と位置づけ様々な施策の成果が15/3期から出始める

(1)プリント事業の現況

 プリント事業(従来の「イメージング事業」から名称変更)は直営及びフランチャイズ(FC)でプリントショップ「パレットプラザ」「55ステーション」を展開する事業である。この事業はかつて「55ステーション」を子会社化した2006年を直近のピークに、店舗数、売上高とも減少基調をたどってきた。その減少トレンドに下げ止まりの手応えが感じられたのが2014年3月期であった。