12月23日、台湾が自主開発した「沱江(だこう:Tuo Chiang)」級コルベットの初号艦が、蘇澳で中華民国海軍に引き渡されたと報道されている。

 この艦は満載排水量約600トンで全長は60.4メートル、全幅は14メートル、船体はステルス設計のうえ、速度の出る双胴船型を採用、最高速力は38ノット、航続距離は約2000海里、乗員41人で武装は以下のものを搭載すると言う。

・「雄風3型」対艦ミサイル4連装発射装置 2基(8発)
・「雄風2型」対艦ミサイル4連装発射装置 2基(8発)
・オットー・メラーラMk75 76ミリ単装砲 1旗
・ファランクス20ミリCIWS 1基
・MK32 短魚雷発射管 2門
・12.7ミリ ブローニングM2重機関銃 2門

 これは分類としては「コルベット艦」に相当し、海軍としてはかなり小型の艦である。海軍の水上戦闘艦艇には大雑把な枠組みとして「巡洋艦」「駆逐艦」「フリゲート艦」「コルベット艦」という区別があり(空母や揚陸艦は除く)、この順番で規模が小さくなっていくが、「コルベット艦」は主に沿岸での活動を想定した比較的小型の艦艇に相当する。日米は同種の艦を保有していないが、台湾は「沱江」級を8隻から12隻ほど調達する予定であるとされている。

台湾の「沱江」級の画像。中国語Wikipediaより