「話を聞きに来てくださる人は大切にしなくてはいけないと思います。しかしこの4年間、それが看護師の増加につながったという感触は全くありません」
先日あるインタビュー依頼に対し、看護師さんがふと漏らされた厳しい言葉です。
相双地区には、震災以降、マスメディアだけでなく、研究者や政府関係者、NGOやボランティアの方々など、様々な人が話を聞きに来られます。相双地区を本当に心配され、現状を世に広めたい、という熱意を持っている方々ばかりです。
しかしその熱意が報われているとは言い難いのが現状です。
「震災後、取材は何度も受けましたが、その後も看護師不足に対しては何の変化もないので・・・その時間 私が病棟の手伝いをした方が良いのではないかと最近は思ってしまいます・・・」
「同情はいいからとにかく人をよこせ」
端的に言ってしまえば、それが現場の本音なのかもしれません。
ではなぜインタビュアーの熱意は空回りしてしまうのでしょうか。改革が必要なのは、相双地区の中よりもむしろ外ではないのか。それがここ1年間相双地区を眺めた時の感想です。
なぜ?の矛先
「(相双に)残ってる私たちに『なんで人が不足しているんだと思いますか』って聞かれてもねぇ。聞く相手が違うんじゃないかと思っちゃう」
ある看護師さんが冗談半分に言われたことですが、これはかなり正鵠を射ているように思います。
「なぜ人が戻ってこないんだと思いますか」
その疑問を被災地に問いかけることは、いろいろな意味で矛盾をはらんでいます。