先週の米国株式市場
―FOMCのハト派寄り声明を好感しダウ平均は最高値更新―


<先週の概況>

先週の米国株式市場でダウ平均は5営業日連続で上昇し、約2ヶ月ぶりに史上最高値を更新しました。17日に発表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)後の声明で、金融政策に対するこれまでの緩和的な姿勢が維持されたことが好感されました。

19日にはソフトバンクが出資するアリババ・グループ(BABA)がNY証券取引所に上場し、公開価格の68ドルに対し初日の終値は93ドルと40%ほど上昇しました。


米国株式市場バリュエーション




業種別リターン



ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング



<上昇>

ダウ平均採用30銘柄のうち28銘柄が上昇しました。デュポン(DD)は大株主が会社分割を要請したことが好感され、週間ベースで10%と大きく上昇しました。原油価格の下落が嫌気され下落が続いてきたエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)といったエネルギー関連株も反発しました。

<下落>

週間ベースで下落したのはキャタピラー(CAT)とナイキ(NKE)の2社にとどまりました。キャタピラーは自社製品の販売が前年比で減少したとの発表を行ったことが嫌気されました。

先週発表された主な経済指標

FOMC(連邦公開市場委員会)結果発表

FOMCの結果が発表されました。事前の予想通り、10月開催のFOMCで国債とモーゲージ債の買い入れの終了が決定される見込みとなりました。また、FOMC後のメッセージとしては「資産購入終了後も相当な期間低金利を維持する」とのこれまでの文言が維持され、イエレン議長の記者会見でも緩和策の維持と今後の対応は経済指標次第であることが強調されたハト派よりの内容でした。株式市場は低金利政策が長期化するとの期待から上昇しました。

メッセージはハト派的な内容でしたが、3ヶ月に1度公表されるFOMCのボードメンバーの今後のFF金利見通しが発表され、前回6月に発表された際よりも来年以降のFF金利のレンジ予想が上昇したことを受けて、債券が売られ長期金利が上昇しました。金利上昇を受けてドルが買われ、ドル円が108円台を突破しました。

日本株にとっては米国株高+円安ドル高と好材料が重なった格好となりました。

今後発表される主な経済指標

住宅関連指標
22日 8月中古住宅販売件数 市場予想 520万件 前月 515万件
24日 8月新築住宅販売件数 市場予想 43.0万件 前月 41.2万件 ※いずれも年率換算

今週は住宅関連指標の発表が多く、22日には中古住宅販売件数、24日には新築住宅販売件数が発表となります。

どちらの指標も年初から低迷が続きましたが、中古住宅販売件数は春先から持ち直し、先月は昨年夏場以来の水準を取り戻しました。一方新築住宅販売件数は未だもたついている状況で、8月の販売件数に注目が集まります。



マーケットビュー
―短期的にやや材料難 短期的には方向感に欠ける展開か―

先週のマーケットビューでは、米国株式市場は堅調な米国経済のファンダメンタルズを背景として長期的な上昇トレンドを維持する見込みである一方、FOMC発表を受けたドル売りへの巻き戻しに注意が必要と書きました。結果的に低金利政策維持の長期化期待から米国株は上昇しましたが、FOMCボードメンバーの来年以降の金利見通しレンジが上昇したことを受け、ドル買いが加速しました。

FOMCを無事に通過したことで、ここから月初の雇用統計やISM景況感指数の発表まではやや材料難といった様相です。また、10月中旬からは徐々に米国企業の決算発表が本格化してきます。これらのイベントを前に、今週は方向感に欠ける展開を予想しています。

フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕

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