この記事を読んでいる人の中には、日系企業で働いて、仕事にもどかしさを感じている人、仕事人生をもっと有意義にしたい人も多いだろう。
そのような前向きのエネルギーを持っている人は、自分の力が発揮できる職場を探してみることはいいことだ。活気のある他の日系企業、海外に挑戦、自分で起業など、外資系以外にも選択肢はある。外資系は、計算できるリスクで、自分の仕事人生をコントロールできる選択肢なので、ぜひ検討してみてほしい。
ステップ2: 自分の希望をもう少し具体的にしよう
もし、絶対転職すると思っていなくても、興味があるなら次のステップに進んでみることも必要な選択肢である。結果的に今の会社で働き続けるにしても、他の選択肢と比べて自分の意思で納得して働くことが重要だからだ。
一方、今の職場の人間関係が嫌だ、目先の給与が少し上がりそうだ、という気持ちでいるなら要注意で、慎重に考えよう。転職を何度も繰り返していると、本当に人生が台無しになりかねない。
さて、ステップ2として、どのような会社でどのような仕事をしたいか、もう少し具体的に考えておこう。自分の希望が明確なほど、エージェントや知人・友人も手助けしやすい。2つの面から見ておこう。
まず、どんな仕事をするのか。日本の外資系には、セールス、マーケティング、ファイナンス、サプライチェーン、購買、人事、広報、IT、法務といった分野がある。
それぞれの分野はさらに職種に細分化されている。どんな種類があるかは、エージェントのホームページで見つかる。例えば、マイケル・ペイジ(Michael Page)のホームページの求人検索欄には、分野、職種のドロップダウンメニューがある。さらに、特定の職種を検索すれば、実際の求人が出てくるので、職種に求められる要件なども参照することができる。
次に、どんな会社で働くのかを考えてみよう。
日本に進出している外資系企業は3000社以上(リストは外資系企業総覧、東洋経済にまとめられている)で各社各様だが、頭の整理のために、(1)規模、(2)業種、(3)カルチャーという切り分けをするいい。
規模としては、大きな外資系だと日本拠点の従業員が500~1000人以上、中規模で100~500人、小規模だと100人以下といったところだろう。大きな会社は、体制が整っている一方、社内の取り決めが多い。小さな会社はその逆だ。
一般に、大規模で有名な会社ほど入社は難しい。自分のニーズ、例えば、大きな会社で先端のマネジメント手法を身につけたい、小規模でも魅力を感じる事業に携わりたい、に合わせて、考えればよい。