ちょっとしつこいようだが、今回のテーマもまた「パリの日本」。

大胆な日の丸が目をひくウインドー(著者撮影、以下同)

 わざわざ探して歩いているつもりはないのだが、自分が日本人であるという視点を差し引いたとしても、このところのパリは「日本」のカラーが濃い。

 今回は、以前このコラムでも紹介した「Sentou(セントウ)」ギャラリーのイベント。

 題して「From Japan」。

 4月24日から5月11日までの予定だったのが大幅に延長されて、少なくとも5月いっぱい続く。

パリで定評あるインテリアショップで開かれた「From Japan」イベント

 「Sentou」は、1947年創業のデザイン家具とオブジェの専門店。フランスはもとより世界中から、時代を先取りしたクリエーターの作品を発表し、オリジナル商品の開発も手がけている。

「Sentou」店内の様子

 日本との関係も深く、イサム・ノグチのあかりのシリーズや柳宗理の家具については20年以上、このギャラリーがパリでの専売権を持っている。

 「日本とスカンジナビアの国々のものが特に強いわね」と、プレス担当のマリエルさんは、「Sentou」のテイストを語る。では、その筆頭に挙がる「日本」を、今回はいったいどのように料理しているのか・・・。

 はたして、パリ左岸のシックな界隈にある店のウインドーには極彩色ののぼりが並び、どんよりと長い冬に慣れきってしまったパリっ子の目にはとても新鮮だ。

 中もまた遊び心満載で、日本人の私たちが見てもクスっと笑ってしまうような趣向がちりばめてあり、掘り出し物が見つかりそうな蚤の市、あるいは、旅先の土産物屋をはしごしているような気分になる。

遊び心いっぱいのカラフルでキッチュな品物も
名刺サイズのイベント案内、と思いきや、こんな仕掛けが…
どこで探したのか、こんな懐かしいものもありました