去る2月22日、Web広告研究会で「デジタル・マーケティングでビジネスを成功させるのは宣伝部長です」という宣言を行った(詳細は前回の記事をご参照ください)。
そこで自問してみる。私たちデジタルマーケッターは、宣伝部長にデジタルの良さや便利さを伝えてきただろうか。
私たちが普段使っているWebサービスを、宣伝部長にきちんと紹介することが必要ではないか。知らないから使っていない——そんなことも当然あるだろう。それに、Webサービスには経営層が使ったほうがいいサービスもある。それを真剣に伝えるべきなのではないか。
そこで、今回から数回にわたって経営層や管理職に知っておいていただきたいWebサービスを紹介していこうと思う。それぞれのサイトへはリンクを張ったので、気に入ったものがあれば普段から使っていただきたい。
また、現場の担当者にはこの情報を有効に使って、マーケティングを一緒に考えている上司との会話を進めていただきたい。
まず、今回と次回はグーグル(Google)のサービスについて紹介したいと思う。いくつかのとても有用なサービスを、グーグルのマーケットインサイト シニアリサーチマネージャーの柿原正郎さんにご紹介いただいた。
そして、なぜグーグルがこのようなサービスを無償で提供しているかもお聞きしたので、それも次回にお伝えしたい。
グーグルの検索サービス
グーグルは、説明するまでもなく検索サービス大手の会社である。また、Googleマップに代表される地図のサービスや、ユーチューブのような動画配信サービスなど、インターネットユーザーにさまざまサービスを提供している。
その一方で、デジタルマーケッターは、グーグルの広告サービスを使ってバナーを配信したり、キーワード広告を行ったりしている。つまり、私たちデジタルマーケッターにとって、グーグルはサービス提供者というよりは、マーケティングのパートナーなのである。
また、グーグルを別の言い方で説明するとしたら、データの整理が得意な企業の1つであると言えるだろう。