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あなたの会社の宣伝部長はIT化についていけるか?

デジタル化で変わる広告取引~2013年Web広告研究会宣言

2013.03.06(水) 本間 充
    http://goo.gl/KKJnL
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 私は、公益社団法人 日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会(以下Web研)の代表幹事を務めている。

 その活動の中で、毎年、その年の指針となるメッセージとして「Web広告研究会の宣言」というものを発表している。これは15人で構成されるWeb研の幹事会メンバーで決めるもので、2013年は2月22日金曜日に発表を行った。

 「デジタル・マーケティングでビジネスを成功させるのは宣伝部長です」

 これが2013年の宣言である。2012年は「Cooking Big Data」だったことを考えると、その文体といい内容といい、大きな違いを感じるかもしれない。そこで、なぜこのWAB(Web Advertising Bureau)宣言になったのかを、改めて説明したいと思う。

Web広告研究会宣言の背景その1:IT化が進むデジタル広告

米グーグル、新ノートPC「クロームブック・ピクセル」を発表 高画質タッチ画面搭載

デジタルデバイスの多様化と普及により、デジタル広告も増加(写真はタッチスクリーンを採用した米グーグルの新型ノートパソコン「クロームブック・ピクセル」)〔AFPBB News

 この記事の読者の中には、まさにこのページをタブレット端末で読んでいる方もいるのではないだろうか。生活者の中に着実にデジタルデバイスが普及し、それに応じてデジタルコンテンツの量が増え、デジタル空間における広告量も増加している。

 ニールセンのバナー広告測定データを基に、日本の1日のバナー広告量を試算すると、1日に約4億5000万個ものバナー広告が出ている。ちなみに、日本の民間放送局が24時間放送を行い、可能なかぎり30秒の広告を出しても6万6000回に過ぎない。

 これだけ広告の数に差があると、広告の取引にも違いが出てくる。ご存じのように、テレビ広告は多くが営業を経由して取引が行われる。

 バナー広告の場合も今までは営業を経由した取引が多かったが、最近はコンピューターを使った取引、いわゆるアドネットワークの活用や、金融商品と同じようにコンピューターを使った入札で取引を行うRTB(Real Time Bidding、リアルタイム入札)が増加している。

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本間 充 Mitsuru Honma

 

1992年、花王に入社。1996年まで、研究所に勤務。研究所では、UNIXマシーンや、スーパー・コンピューターを使って、数値シミュレーションなどを行う。研究の傍ら、Webサーバーに遭遇し、花王社内での最初のWebサーバーを立ち上げる。1997年から研究所を離れ、本格的にWebを業務として取り組み、1999年にWeb専業の部署を設立した。花王のWebを活用したマーケティングに取り組み続け、現在は、デジタルコミュニケーションセンター 企画室長を務めている。新しいWebのコミュニケーションの検討・提案や、海外花王グループ会社のWeb活用の支援、またB2B領域のサイトの企画まで、広く花王グループのWebのコミュニケーションに関わっている。Ad Tech Tokyo 2009, Ad Tech Singapore 2010等でも講演。

社外においては、公益社団法人・日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会の代表幹事を、2011年から務めている。
北海道大学卒業、数学修士。日本数学会員オープン・モバイル・コンソーシアム メンバー

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