ヨーロッパのスーパーマーケットに、あっと驚くジュースが登場した。動物や人、雪だるまに果物といったありとあらゆるデザインの毛糸の帽子が、ジュースのボトルにかぶせてあるのだ。
冗談ではなく、ジュースを買えばかぶせてある帽子をもらえる。秋から冬にかけてつくこのおまけは、一般の人たちが編んで製造元に寄付している。
今季は英で45万個、仏で26万個、独で20万個を達成!
イノセント(innocent)は、イギリス生まれのジュースブランドだ。材料に味のいい野菜や果物を選りすぐっていて、食品添加物は使っていない。ほかのジュースにはないおいしさだと多くの人たちに支持されていて、現在、ヨーロッパ13カ国で販売している。
そのイノセントに、こんなかわいい帽子がついていたらもっと買いたくなってしまうだろう。私も店頭で見たが、思わずニッコリしてしまうほどかわいい。飲んだことのない人も、帽子に惹かれてつい買ってしまうと思う。
帽子は、一般の人たちが無償で編んだものだ。どんなデザインでもよく、何個でも編んでイノセントに送ってもらう。サイトには、お手本の編み方を載せていて、簡単ですぐに出来上がるので、できるだけ多くの人に参加してもらいたいとアピールしている。
まず地元のイギリスで、9年前に始まったこのキャンペーン「ザ・ビッグ・ニット(The Big Knit)」は大評判で、以来ずっと続けてきた。著名ファッションデザイナーらも参加している。
今季(2012年10月1日が締め切りだった)は、過去最高の45万個を超す帽子が集まった。2012年11月から数週間、おまけつきのイノセントが大手スーパーのセインズベリーで販売された。