今週の月曜の朝、ツイッターを見て驚いた。私のタイムライン(メッセージの表示欄)が橋下徹大阪市長のつぶやきで埋め尽くされていたのだ。話は消費税から道州制や社会保障などに広がり、午前中ずっと続いた。

橋下氏の88のつぶやき

 これは私がブログで彼の消費税反対論を批判したのが発端だった。橋下氏のつぶやきはTogetterに整理されているだけで88もあり、こんな調子で綿々と続く。

 僕を批判してくる自称インテリには決定的な特徴がある。それは行政の具体論を何一つ語れないこと。独裁はダメ、民主主義に反する、手法がおかしい、大阪都構想は反対、教育の政治的中立性を害する・・・・全てフレーズで、じゃあ今の問題点は?それに対しての対応策は?と聞くと全く答えられない。

 

 ところが池田信夫氏は違った。行政上の具体論できっちりと反論してきた。まあ僕は選挙で選ばれた公選職で、いわゆる騎馬隊。市長と言う行政組織のトップであるから行政官と勘違いされることもあるが、基本は公選職で騎馬隊なんだよね。

 

 池田信夫氏は具体論で反論してきた。こういう議論の過程で僕自身の思考過程も整理される。池田氏に再反論。池田氏の知識部分については同意である。しかし、政治は実現することが本命である。池田氏に欠けているのは実現の手法だ。

 

 単なる個人ブログに、行政のトップが半日つぶして批判するのは異例である。よほど私の指摘が痛いところをついたのだろうか。過去にも彼は批判者にテレビ討論を呼びかけ、山口二郎氏(北海道大学教授)を生放送でコテンパンにやっつけたことがある。そのツイッター版かもしれないが、事態は意外な方向に展開した。

日本も「一国二制度」に

 私の批判のポイントは消費税ではなく、今の維新の会が国政に進出しても霞が関の強力な行政マシンにはかなわないということだ。300議席以上とった民主党にもできなかったことが、中央政界にまったく足場のないローカル政党にできるとは思えない。それよりも大阪が日本から独立してはどうだろうか、と私は提案した。