スマートフォン用アプリの数を増やそうと米マイクロソフトが躍起になって外部の開発者に働きかけていると報じられている。
消費者にとってアプリの数が十分にそろっていることが、スマートフォンの機種選びの決め手になると言われるが、マイクロソフトの「ウィンドウズフォン(Windows Phone)」用のアプリの数はまだ7万本。
これに対し、米アップルの「アイフォーン(iPhone)」「アイパッド(iPad)」用のアプリは約60万本、米グーグルの「アンドロイド(Android)」端末用も約40万本そろっており、ウィンドウズフォンに大きな差をつけている。
ウィンドウズフォンのシェアは3.9%
そうした中、マイクロソフトは、アイフォーンなどの人気アプリを開発している外部の開発者に直接連絡を取り、インセンティブを与えて開発を促している。
無料でウィンドウズフォンを提供したり、開発費用を負担したり、アプリストア内やウィンドウズフォンの広告内で目立つ位置に表示すると約束したりしているという。
市場調査会社の米コムスコアが先頃公表した最新の調査によると、米国のスマートフォン利用者のうちアンドロイド端末を利用している人の割合は50.1%。アップルのアイフォーンは30.2%で、それぞれ前の月から3.2ポイントと1.2ポイント伸びている。
一方ウィンドウズフォンの割合はわずか3.9%にとどまり、1.3ポイント減少しているという状況だ。
米ニューヨーク・タイムズによると、アプリの開発費用はその複雑さによっても異なるが、概ね6万ドルから60万ドル。開発者はそのコストを人気のない端末にかけようとは考えないため、ウィンドウズフォンアプリの数は自ずと伸びないという。