前回、マイルには「飛行機に乗ってマイルを貯める」“空マイル”と「買い物などをクレジットカードで行い、貯まったポイントをマイルに換える」“陸マイル”があることをお話しした。

 今回は、クレジットカードを使って効率的に“陸マイル”を貯めることについてお話しする。

『マイレージ、マイライフ』のアナ・ケンドリック、来日会見

映画「マイレージ、マイライフ」では、ジョージ・クルーニー扮する主人公の目標は1000万マイルを貯めること(写真は同映画のプロモーションで来日したアナ・ケンドリック)(〔AFPBB News

 私も“陸マイル”を貯めようと、日々支払いのたびに、せこせことレジでクレジットカードを出している。自分とお店の人の手間や時間を考えると、あまり少額ではカードを切りにくくはあるが・・・。

 そもそもカードを使って貯まるポイントをマイルに換えることをお勧めするのは、それが一番得だと思われるからだ。

 特典航空券を使ってみると分かるが、日系航空会社の1マイルは実質2円くらいの価値がある。例えば普通に買うと3万~6万円する東京-福岡往復のチケットが1万5000マイルで入手できる。

 カード利用に対する還元率は、景品への交換だと0.5%くらいの感じだが、マイルだと2%となる。

 定期預金の金利が0.1~0.3%の時代、この1.5%の比率差は大きい。カードを利用すればするほど得する絶対額が増えるので、カードの年会費の元は十分取れる。

 そして“陸マイル”を貯めることの基本は、「あらゆる支出をカードで払う」ことだ。

 例えば、買い物だけではなく、新聞購読料、公共料金、携帯電話料金、定期代、タクシー代、病院での支払い、保険や税金など、カードで払える支出は実はたくさんある。

 一般的な世帯だと、うまく貯めるとカード利用だけで年間2万~5万マイル、すなわち夫婦2人で国内や近場の海外に年1回は行けるくらいのマイルが貯まる。

 少しせこいが、マイルが大きく貯まる、ある種の“裏技”もある。