週刊NY生活 2012年2月25日385号より
東日本大震災に際し、国際社会から日本が受けた温かい支援への感謝の意を表明することを目的に、東北出身者を中心とする著名ミュージシャンが結集して世界を巡る、「震災を乗り越えて 日本から世界へ」(主催・国際交流基金)公演が3月6日(火)午後7時30分から、ジャズ・アット・リンカーンセンター内ローズ・シアター(60丁目とブロードウエー、タイムワーナー・センター内)で開催される。
ユネスコ指定無形文化遺産「早池峰神楽」の流れをくむ岩手県の民俗芸能「湧水神楽」、世界中に和太鼓の魅力を広めた鬼太鼓座、宮城県出身のジャズミュージシャン・梅津和時率いる梅津ちびブラス、民族楽器に自然の音を組み合わせたパーカッション・デュオの越智ブラザーズ、有名音楽家とのコラボで知られるピアノ・シンセサイザー奏者の野崎洋一、沖縄西表島からは三線・島唄の池田卓、七色の声を操るNHK教育テレビ「にほんごであそぼ」レギュラーおおたか静流、重要無形文化財総合認定を受けた女流義太夫三味線の田中悠美子と、ジャンルを越えた音楽家9グループ計30名が出演。
感謝の思いをと同時に着実に復興に向かう日本の姿を示し、震災によって培われた世界との新しい絆をさらに深めたいという願いを込める。
同公演は、ロサンゼルス、ニューヨーク公演後、フランスと中国で合計8都市を巡回、世界の人々と音楽家との交流の場も持つ。
3月4日(日)にはイーストビレッジ・ダンス・プロジェクトの子供たちを招いて竹を使った楽器製作・演奏のワークショップを実施、公演当日は、北村公宏率いる竹楽器の楽団、バンブーオーケストラニューヨークとして舞台でコラボレーション演奏を披露する。
入場無料(チケット要)、自由席。チケットは、こちらで事前登録の上、2月27日(月)以降、同シアター・ボックスオフィス(午前10時から午後6時、日曜は正午から)にて引き取る。