最近、橋下徹大阪市長の政策についてマスコミの方から意見を求められることが増えてきました。大小様々な改革に着手しておられるので、これからどのような成果が出てくるか楽しみですね。

大阪市の水道水をペットボトルに詰めた「ほんまや」

 さて、様々な取り組みの中で、橋下市長が大阪市の水道局が販売しているペットボトル水「ほんまや」という商品の販売を、「民業圧迫」だとして取りやめるという報道を目にされた方も多いと思います。

 私も佐賀市長時代には、水道局の徹底した民間委託に取り組み、水道局の労働組合と激しく戦った経験があり、これが落選の原因の1つでしたので、橋下市長の取り組みには興味津々でした。

 そこで、早速、大阪市水道局のサイトを見てみました。トップページにはまだこの商品のお知らせが残っていました。在庫があるので売り切らないといけないからでしょうか。

 この商品の製造委託先が随意契約で決められていて理由がはっきりしないとの情報があったので、この「ほんまや」という商品の製造元を確認したかったのですが、そのような情報は出ていませんでした。しかし、契約結果の情報を探してみたら、サカイキャニングという和歌山県の会社に製造を委託しているとの結果が公表されていました。

 サカイキャニングという会社は、ペットボトル入りの水の販売だけでなく、受託生産も引き受けているのですが、受託生産をする会社は他にもあり、どうして随意契約なのかは確かにはっきりしませんでした。

浄水場の水道水製造能力が余っている

 大阪市水道局のサイトを調べたのは、別の目的もありました。大阪市の水道水の需要がどのように変化しているのかを知りたかったのです。