米アップルが20日に発表した今年1~3月期の決算は、売上高が135億ドルで、前年の同じ時期に比べ48%増加した。純利益は30億7000万ドルで、前年の16億2000万ドルから90%増。大幅な増収増益となった。
1株当たり利益は3.33ドル。米ニューヨーク・タイムズによると、アナリストが予測した売上高は120億ドル、1株当たり利益は2.45ドルだった。当期の実績はこれらの予測を大きく上回った。
アイフォーンの販売、ホリデーシーズンを上回る
パソコン市場の回復を受け、同社のマッキントッシュパソコンの販売台数は294万台と前年同期に比べ33%増えた。しかし、アナリストを最も驚かせ投資家を喜ばせたのは、マッキントッシュではなくアイフォーン(iPhone)だとニューヨーク・タイムズの記事は伝えている。
アップルが同四半期中に販売したアイフォーンは875万2000台。これは前年の同じ時期の2.3倍で、四半期ベースで過去最高。驚くのは、1年で最も消費が活発な年末のホリデーシーズンを含む10~12月期の販売台数(873万7000台)を上回っていること。
通常1~3月期は比較的消費が冷え込む時期。1~3月期における販売台数が10~12月期のそれを上回るのは初めてのことだ。
この決算を受けて同社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は「ホリデーシーズンを含まない四半期で過去最高の業績を報告できた」と述べている。
これはアイフォーンの売り上げによるところが大きい。アイフォーンと関連の製品、サービスの売り上げは、54億4500万ドルとなっており、パソコンの37億6000万ドルを大きく上回っている。今やアイフォーン関連の売り上げは、同社全体の売り上げの40%以上を占めるまでになった。