8日のロンドン市場は神経質な展開。ユーロドルはロンドン早朝、1.3430近辺まで上昇して始まったが上値は重く、その後1.3370台まで値を下げた。ただ、ECB理事会後の政策金利発表を受けて市場はユーロ買いで反応しており、ユーロはドルと円に対して反発している。ドル円は、一時77.31近辺と先月末以来の水準まで下落し、クロス円もつれて値を落とした。豪ドル/ドルは東京市場での弱い雇用統計の下落幅を打ち消し、上昇に転じている。
ECB理事会後の発表では、政策金利を市場予想通り0.25%引き下げ1%と、4月に利上げを実施して以来の水準まで下げた。1%は過去最低水準。この後、22:30からのドラギ総裁の会見が注目される。
英中銀は金融政策委員会後、政策金利の0.5%と資産買い入れ枠2750億ポンドの据え置きを発表した。市場の予想通りだったが、ポンド買いで反応している。
Klugアナリスト 鈴木信秀