5日のロンドン市場は小動き。ユーロドルは1.34台前半中心、ドル円は77.90台を中心に上下小幅に推移した。発表された経済指標で値動きが見られる場面もあったが、全般的に動意に乏しい展開が続いた。債券市場では、イタリア債やスペイン債利回りが大きく低下(価格は上昇)するなど動きが見られたが、為替市場での反応は薄かった。
イタリア政府が昨日、300億ユーロ規模の財政健全策を発表したことを債券・株式市場は好感しており、イタリア債は買われ利回りは大きく低下、10年物国債利回りは6.133%と11月2日以来の低水準まで低下した。株式市場では各指数とも金融株を中心に買われ上昇している。

本日は、ドイツとユーロ圏の非製造業PMI確報値が発表され、ともに予想と速報値を下回った。発表を受けてユーロは売られる場面があった。また、英国の非製造業PMIも発表され、こちらは予想と前回値を上回ったことからポンドは一時、値を飛ばした。

Klugアナリスト 鈴木信秀