初秋の風に星条旗がはためく下で、米海軍第7艦隊司令官の交代式が横須賀米海軍基地に停泊する第7艦隊旗艦「ブルーリッジ」で実施されました。
9月7日木曜日、午後5時、交代式の主賓である米海軍太平洋艦隊司令官パトリック・ウォルシュ大将を迎える礼砲が響きわたるなか式典は始まりました。
日米の国旗の入場、両国の国歌の演奏に引き続き大変厳かに交代式が行われました。
米海軍太平洋艦隊司令官ウォルシュ大将の臨席の前で、第7艦隊司令官スコット・バンバスカーク中将の指揮官旗が降下され中将に手渡されました。
「Tomodachi作戦」の第7艦隊司令長官バンバスカーク中将が交代
次に新第7艦隊司令官スコット・スイフト中将の指揮官旗が掲揚され、指揮の交代をウォルシュ大将に報告が行われ、指揮権の移譲が行われました。
ちょうどその時、初秋の太陽が富士山の山麓に沈むという見事な演出でした。
ブルーリッジ艦尾に作られた式場は、米国国旗をモチーフにした横断幕で飾られ、横須賀港内に停泊中のイージス艦は、満艦飾(信号用の旗りゅうを艦首からマストのトップ艦尾に張ったロープに綺麗に飾る艦の礼式の一種)を実施して交代式を祝っていました。
米海軍の指揮官交代式は、直属の上司の臨席のもと厳粛にかつ華やかに、内外から多くの人々を招待して行われます。
指揮の交代の報告後、ウォルシュ大将が行ったスピーチの中で、海洋の安全や地域協力の大切さと第7艦隊の役割・存在感そして実績等に触れ、バンバスカーク中将の功績に言及するとともに後任者のスイフト中将についてそのバックグラウンドから適任であることなどに言及しました。
現役時代幾度となく米海軍部隊の指揮官交代式に出席しましたが、内容構成はだいたいこの様な要素を含んでいます。