21日のロンドン市場は、米FOMCを控えてやや取引手控えムードが強かった。そのなかで動きが目立ったのがポンド売り。ハト派色の強い英中銀議事録の発表を受けてポンドドルは1.57近辺から1.56台前半、ポンド円は119円台後半から119円台前半へと下落した。
日本時間17時半に発表された9月の英中銀議事録は金利据え置き9対0、資産購入枠据え置き8対1と前回8月と同様の投票結果だった。市場の一部には事前に資産購入拡大票が2ないし3名に増えるとの思惑もあり、発表直後はポンドが買い戻される場面もあった。しかし、多数派の委員が、ある時点で追加量的緩和が必要との認識を示し、必要に応じてその他の緩和措置も検討、との内容が伝わると一気にポンド売りが強まった。年後半の経済成長は8月時点より鈍化するとの見通しも示されている。さらに、デール委員は講演で、、最近数ヶ月で需要見通しは極めて弱まった、経済状況が悪化するようだったら一段の金融緩和も必要に、と指摘している。欧州株が軟調なこともあってポンドの戻りは限定的になっている。
◆トロイカ会談の結果は期待薄か、ユーロ軟調
ユーロ相場もポンドと同様に軟調になった。ユーロドルは1.36台前半、ユーロ円は104円台前半へと水準を下げている。欧州株が冴えない展開で、独DAX指数が1%超の下落となるなど、マイナス圏での取引が続いている。ギリシャ政府は現地時間午後にトロイカ会談の内容などを発表するとしているが、市場の期待感は高まっていない状況。ベニゼロス・ギリシャ財務相は、トロイカの管理なければギリシャ財政は脱線していただろう、とEU/IMF/ECBによる三者支援に期待を寄せつつも、ギリシャは市場に恫喝されている、欧州は危機管理が徹底せず、必要なほどに迅速でもない、と現状に不満を表明した。また、フィンランド財務相が、議会は来週にもEFSFの拡充措置を承認する見込み、と述べたがユーロ買いの反応はあまり見られなかった。独連銀が、ECBの国債購入拡大求めるIMFの呼びかけを拒否、と伝わるなど支援の動きはスムーズではないとの印象も強かった。なお、ドル円は76.30近辺でこう着、模様眺め状態が続いている。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)