前日のNY市場で、リスク懸念が一服した流れを受けて、東京市場は落ち着いた展開となった。
根強いギリシャデフォルト懸念もあり、ドル円、クロス円の頭が抑えられたが、下値もしっかりと言ったところ。
この後海外市場では夕方6時のイタリア国債入札程度しか目立った材料が無く、大きな方向感が出にくい展開であった。
◆ドル円実需の売りも
ドル円は77円台前半からちょうど近辺に売りが出ていた。リスク動向をにらんだユーロ円などクロス円の売りも頭を抑えたが、それに加えて輸出企業など実需筋からの売りも出ていた模様。9月にはいったということで、半期末の外貨売り円買い需要もこの水準まで一部落ちてきたとみられる。
Klugチーフストラテジスト 山岡和雅