「エコではモノは売れない」と言われていたのも今では昔のことになり、今やエコでなければモノは売れない時代に突入しています。クルマも、トヨタ自動車の「プリウス」をはじめとするハイブリッドカーはもちろん、燃費や環境性能が一番のセールスポイントになっています。
ハウスメーカーが環境性能を競い始めた
マンションもまた、今後は環境性能を標榜する方向になっていくことは必至と言っても過言ではありません。既に注文住宅を販売するハウスメーカーの多くが、環境性能をセールスポイントの第1番に据えています。
1つには、国や自治体の環境政策、住宅政策への後押しという要因があるでしょう。しかし、それもマーケットがその政策を受け入れてこそのことです。
川上から川下へ、メーカー主導から流通主導、さらにはマーケット主導へと意志決定のリーダーシップを取る主体が変化する中で、いよいよ “地球が選ぶ時代” がやって来たのかもしれません。
まず、注目されるのが太陽光パネルの人気の高さです。
今、ハウスメーカー各社は、太陽光パネルに関して、まさに大競争を繰り広げています。太陽光パネルとは、太陽電池を活用して、太陽の光エネルギーを電力に変換させるソーラー発電用パネルのことです。
屋根の上に設置された太陽光パネルで発電された電力を、そのまま自家用電力として活用することができ、送電による損失やコストも削減できるうえ、災害時の非常用電源としても活躍します。