29日の東京市場は、円安・ドル安の動きになっている。ジャクソンホールでのバーナンキFRB議長の演説内容を受けて今後の追加緩和の行方は米経済指標次第とのムードが広がっている。この後のロンドン市場がバンクホリデーとなることもあり、NY市場待ちの状況となっている。ドル円76.65-80での揉み合いが続いた。ただ、前週末の米株式市場が堅調だったことを受けてアジア株が上昇、リスク許容度は高まっている。リスクに敏感な豪ドルやNZドルはじり高で推移している。豪ドル円は81円近辺から81.50近辺へ、NZドル円は64.50近辺から64.90近辺へと水準を上げている。ユーロドル1.4470-1.4500の狭いレンジ取引が続いた。ユーロ円も111円台乗せ水準での揉み合い。しかし、午後にかけては次第に買いが優勢となり、1.4545レベル、111.50レベルなど先週末NY市場の高値を上回る動きとなった。また、ユーロスイスは1.17台の高値水準を堅持している。先週末にはスイス中銀がスイス預金に手数料を賦課するとの観測でスイスフラン売りが強まっており、週明けの東京市場でもスイス安水準での取引が続いている。
◆注目の民主党代表選、決戦投票で野田氏を選出
民主党代表選が実施され、1回目の投票では過半数を獲得する候補がいなかったことで、海江田氏143票、野田氏102票と上位2名の決戦投票となった。アジア株高や前原氏の提唱している環太平洋経済連携協定(TPP)への期待から投票前には120円超の上昇、8900円台を回復していた日経平均は、海江田氏優勢となったことで上げ幅を縮小している。決戦投票では決選投票にもれた候補者の票がこぞって野田氏に流れ、ムードが野田氏優勢に転じた。NHKがいち早く野田氏の新代表選出を報道。野田氏215票、海江田氏177票と正式に発表された。野田新代表の手腕が期待されるところだが、日経平均は上げ幅をほぼ消しており、株式市場では辛口の評価となっている。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)