15日の東京市場は、ドル円が一時77.09レベルまで上昇したあと上げを消す振幅相場だった。先週末の欧米株式市場が上昇したことを受けて、週明けの東京株式市場も上昇、日経平均は100円超の上げで始まった。スイス売りが進んだこともリスク回避後退のムードを広げた。朝方発表された日本の第2四半期実質GDP速報値が前期比年率-1.3%と予想ほど落ち込まなかったことを好感する動きもあったようだ。ドル円は早朝の76.80レベルから断続的に買われて9時過ぎには77円台乗せとなった。米系ファンドなどの仕掛け買いとの観測も流れていた。しかし、仲値後は売りに押されて再び76.80台へと反落している。個人投資家の戻り売りが観測されたほか、売りを持ち込む海外ファンドもあったもよう。閣議後に政府が今後の政策推進方針を発表。震災復興の着実な推進には金融資本市場と為替の安定重要、為替の過度な変動は経済・金融安定に悪影響、必要なら断固たる措置を、とこれまでの路線を確認していた。午後は日本勢がお盆休みなうえ、韓国やインド市場が休場となっており、値動きが鈍っている。
その他主要通貨でも振幅相場となっている。ユーロ円は109.80-110.20で上に往って来い。ユーロドルも1.4280-1.4320で同様の振幅となっている。ユーロ買いにはユーロスイスの上昇の影響との見方もあった。また、ドイツ紙は、ドイツ政府はユーロ圏を支える最終的な手段として、ユーロ圏共同債券の発行案を排除しない考え、と報じている。あす16日に独仏首脳会談が開催される予定だが、ユーロ債についての調整がなされるのか注目される。
◆スイスフラン売り進行、ユーロスイス1.13近辺
週明けの東京市場では、スイスフランの売りが目立った。先週後半から市場にスイス中銀がスイス高対策を実施するとの思惑が広がっていることが背景。先週は、スイスフランをユーロ相場にペッグする、銀行預金に1%課税する、マイナス金利を付与するなど、様々な観測が飛び交っていた。この日の市場では、スイス中銀がユーロスイスで水準目標を設定を検討している、とのスイス紙報道が話題になっていた。ユーロスイスは1.11台から1.13台乗せまで上昇、ドルスイスも0.78台から0.79台乗せまで水準を上げた。スイス円は98円台半ばから一時97円手前まで下押しされた。スイスフランは先週の大荒れ相場で、スイス円が108円台から98円台へと10円下落するなど激しい相場となった。今週もスイスフランの動向には要注意となりそうだ。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)