12日のロンドン市場は、スイスフランが大きく売られた。序盤は欧州株がやや軟調に推移したことで、スイス買いの動きがみられたが、この日もスイス売りの大口取引が持ち込まれたもよう。ドルスイスは0.7550レベルから0.7765レベルまで急伸。ユーロスイスは1.07割れから1.10台乗せ、ポンドスイスは1.22台前半から1.26台乗せへと大きく買われた。欧州株も次第に下げ幅を縮小し、しっかりと上昇に転じている。リスク回避後退でのスイス売りの面もあるが、昨日と同様に、これまでの急速なスイス買いに対するポジション調整の動きが中心だったようだ。スイス中銀は特段の声明を発表していないが、市場のスイス買いポジション保有への警戒感は継続していた。

◆ドル売り優勢、ユーロドル1.42台後半へ
その他主要通貨はドル売りが優勢になっている。ユーロドルが1.41台半ばから1.42台後半へ、ポンドドルが1.61台後半から1.62台後半へと上昇。豪ドル/ドルは1.02台半ばまで軟化したものの、欧州株高につれて1.03台前半へと水準を戻している。欧州委員会は金融株が反発していることを受けて、空売り規制措置を非常に歓迎する、と表明した。ユーロやポンドにとってはユーロスイスやポンドスイスの巻き返しの影響も強かったようだ。ユーロ圏鉱工業生産は前月比マイナス0.7%と市場予想を大きく下回ったがユーロ売り反応はほとんどみられなかった。東京午後に発表された仏GDPやギリシャGDPの結果もあまり注目されなかった。ギリシャ第2四半期GDPは前年比マイナス6.9%だった。また、ドル円は東京市場の流れを受けて上値の重い展開となっており、76.50台へと下値を伸ばしている。

(Klugシニアアナリスト 松木秀明)