4日のロンドン市場でドル円は上伸した。東京市場に続きロンドン市場でも政府・日銀による為替介入は断続的に行われているようで、7月12日以来の80.20台まで上値を伸ばしている。ロンドン市場に入って一時79.20台まで値を落としたものの、79円台は保たれた格好だ。ドル円の上昇につれてクロス円も買われ、スイス円は103円台前半と2008年8月以来の高水準、ポンド円は7月5日以来の130円台前半、ユーロ円は7月11日以来の113円台後半まで上昇した。
ドル円のドル上昇に伴いドルカナダは7月12日以来の水準まで買われ、ユーロドルや豪ドル/ドルは下落、豪ドル/ドルは7月18日以来の水準まで豪ドル安/ドル高が進んでいる。

◆BOEとECBは政策金利を発表
20時にBOEは政策金利の0.50%と資産買取枠の2千億ポンドの据え置きを発表した。政策金利は2009年3月に利下げを実施してから29ヶ月連続の据え置きとなった。据え置きは予想通りだったが市場はポンド買いで反応し、ポンドドルは1.6320近辺から1.6350レベルまで上昇し、ポンド円は130.30近辺から130.50レベルまで一時買われた。今回の議事録は今月17日に公表される。
20:45に発表されたECBの政策金利は1.50%の据え置き。7月の利上げの効果を見極めるため、据え置くとの見方が大勢だった。市場ではややユーロが売られる場面もあったがすぐに値を戻している。

Klugアナリスト 鈴木信秀