2日の東京市場でドル円は上に往って来いの展開。朝方は昨晩の下落の反動もあり買いが優勢となり81.00と81.30にあったというストップロスのドル買い注文をこなし81.33近辺まで上昇した。午後に衆院本会議で採択される内閣不信任決議案の行方を嫌気した円売りも入っていたようだ。ただ単なる買戻しの動きだったようで81.30台を付けた後はじりじり値を落とし、午後に入ると再び81.00を割り込み80.80台まで下落した。正午過ぎの民主党代議士会で菅首相が震災対応を目処に退陣すると言及、また鳩山前首相が首相に同調、小沢グループは自主投票となったことが伝わったが為替・株式市場で特段の反応は見られなかった。ただ債券市場では財政再建に目処が付くのではとの期待から国債が買われ利回りは低下した。
ユーロドルは早朝、昨晩の流れを引き継ぎ売りが先行、1.4300台まで下落したがその後は巻き返しの買戻しが優勢となり1.4360台まで反発している。

◆連日の経済指標で豪ドルは動く
豪ドルは予想より良かった豪州4月の小売売上高を好感して買われ、豪ドル/ドルは1.0620台から1.0650台、豪ドル円は86.30台から86.50台まで上昇した。一部では来週7日の政策金利発表で利上げがあるのではとの見方も出ている。ただ、買いが一服すると値を戻し、指標前のレベルを下回る水準に下落している。豪ドル/NZドルは堅調を維持し昨日の高値に並んでいる。

Klugアナリスト 鈴木信秀