江崎治氏。昭和女子大学生活科学部健康デザイン学科教授。医学博士。岐阜大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部を経て、1986年より国立健康・栄養研究所へ。同研究所で、生活習慣病研究部部長、基礎栄養研究部部長などを歴任して、2012年4月より現職。専門は代謝学、内分泌学、スポーツ科学など。糖尿病、肥満発症予防のための基礎研究を進めてきたほか、『日本人の食事摂取基準』(2005年版、2010年版)の「脂質」の項目の策定などにも取り組んできた。
飽和脂肪酸摂取量と脳出血、心筋梗塞罹患の関係。男性3万8084人、女性4万3947人を1994年から2007年まで経過観察。この間の罹患者数は、脳出血894人、心筋梗塞610人。グラフ内「ハザード比」は、飽和脂肪酸摂取量1日あたり9.6グラム(グラフいちばん左)の人が病気になるリスクを1とした場合の倍率。「en%」は、総エネルギー摂取量のうち飽和脂肪酸摂取量の占める率。 (参考:山岸良匡ら、European Heart Journal 2013年をもとに筆者作成)