富士スピードウェイで6時間にわたる接戦を繰り広げたトヨタTS030(優勝)と、アウディR18 e-tronクワトロ2台(この序盤の写真では後方の#1が2位、#2が3位)。(写真提供:Toyota Motorsport GmbH)
富士スピードウェイのピットでレースへの準備を進めるTS030とメカニックたち。最新のル・マン・プロトタイプは車体前部下面を通過した気流を側面に流し出す処理などでF1を超えるダウンフォース(空力による下向き力)を発生させている。車両規則ぎりぎりの寸法にまとめられた半円断面のコックピットはかなりタイトで、側前方の視界は限られている。(撮影:筆者)
2012年実戦に投入されたTHS-R(トヨタ・ハイブリッド・システム-レーシング)の基本構成。モーターはエンジンとトランスミッション(6速)の間に組み込まれ、後輪で回生と駆動を行う。キャパシタと電力制御系はドライバーの傍ら、助手席分のスペースに置かれている。TS030は当初、前輪側にもモーターと駆動機構を組み込んだ形で開発が進められ、骨格もそれに対応したものになっているが、現状は取り外されている。ドライバーのブレーキ操作に対して前後の機械式ブレーキに振り分ける油圧の強さ、そこに組み合わせる後輪の発電ブレーキのマッチングが難しかったという。(写真提供:Toyota Motorsport GmbH)
世界耐久選手権・富士6時間レースで総合優勝を飾った直後のトヨタ・ハイブリッド・レーシングチームの面々。前列中央でボードを掲げている3人がドライバー(ラピエール、中嶋、ブルツ)。そのすぐ左がTMG社長の木下美明氏、反対側の髭の人物がプロジェクトリーダーの村田久武氏。(写真提供:Toyota Motorsport GmbH)
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