漁船の舳先を見ると、「目」が描かれています。この目のペイントは、地中海の中心にあるマルタ島の船にもありました。航海の安全を願う気持ちは共通しているのだなと思いました。

 猫は漁船の上にのぼりましたが、魚のにおいはするけれど姿がないので、「どうしてですか!?」と言っているようでした。

 ネゴンボの中心地には、ハミルトン運河が流れています。これは、オランダが統治していた15世紀に掘られた運河を、1804年にイギリス人がさらに延長・整備したものです。川やラグーン(浅瀬の海)とつながり、運河は、貨物輸送だけでなく、農業用水としても役立ってきたと伝えられています。

 ヨーロッパの国々によって統治された時代に整備された排水路は、いまも役立っています。猫たち専用の通り道です。