庇のついたこの箱が猫の家に見えたので、「コヤンイ〜(韓国語で「猫」の意)」と声をかけると顔を出し、伸びをしながら近づいてきました。でもわたしの顔を見て「知らない人だった……」と、バツの悪そうな顔になりました。

 ここは台湾産のお茶を売る店で、無料試飲の席があります。猫の保護活動にも尽力している店主は、店でこの猫の面倒も見ています。開店時刻になると、猫はお客さんを出迎えようとドアの前にしばらくいました。

 韓国家庭料理の店の前にも猫がいました。「釜山は楽しい街。食べ物はおいしいよ。日本のみなさん、ぜひ遊びに来てほしいにゃ」と、猫からの伝言です。