静岡県伊東市の田久保真紀市長が「東洋大学法学部卒業」と学歴を詐称した事件、すでに市議会は百条委員会を開いており、また東洋大学は「除籍」「除籍した者に卒業証書を発行することはない」と断言、勝負だけで見れば、すでに白黒がついています。
ところが、「プレジデントオンライン」上で神戸学院大学の鈴木洋仁准教授も指摘しているとおり、田久保氏は「蛙の面に・・・」と言うべきか、「のれんに腕押し」と言えばよいのか、ともかく何とも思っていないようです。
鈴木准教授風に書けば「無敵の人」になっている。
実は、鈴木准教授は私たちの部局で学位を取り、彼が東京大学で助教として奉職していた時期、大変世話になった有為の論客です。
「鈴木説」と独立に、やはり非常に有効な仮説を立てているのが畏友、郷原信郎弁護士の「小池百合子・模倣犯説」です。
より正確には、「小池百合子(東京都知事)」+「斎藤元彦(兵庫県知事)」+・・・このところ日本国内で発生した「先行ケース」を参考に、ブレインと策を練っている可能性が指摘されています。
前回稿で「カメレオンもビックリ」と記した田久保・伊東市長のコスチューム「変色」についても、小池風に似ていませんか。
定番が「緑」ながら、赤青黄色、小豆コーヒー柚子桜、TPOに合わせて様々なジャケットを着分ける小池百合子式を真似たと考えれば、実にすんなりと納得できます。
加えて、偽物の可能性が指摘されている卒業証書を「チラ見せ」という手口そのものが、「カイロ大学」卒業詐称疑惑とそっくりです。
というより、ほぼ完全に同一。むしろはっきり「模倣」と断じた方が、今後の日本のために対策が立てやすそうです。
何にせよ、かつての「小池選対」も、今回の「伊東市長選」を制した田久保氏の支持者たちも、かなり典型的な「アストロターフィング」=人工的な民意のまがいものを振り建てて首長選挙を征している。
その手法はファシズムが濫用するものとほぼ同一で非常に危なっかしいとは、繰り返し記しているとおりです。
今回は、伊東市長の学歴詐称問題に関して、現在進行形の極めて感心しないアストロターフィング症例が2つ目に留まりましたので、その病巣をつまびらかにしておきましょう。
