(英フィナンシャル・タイムズ電子版 2023年12月30日付)

 本紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が誇る水晶玉占い師のチームは2023年、しばらくぶりに最高の成績を収め、3つしか予想を外さなかった。ただし、その外し方は甚だしかった。

 S&P500種株価指数が10%超下落することはなく、逆に20%を超える上昇を演じた。

(もっとも上昇の大半をハイテク株7銘柄のみで叩き出した)

 欧州の停電も起きなかった。

 もっとも、この予想は非常に寒い冬になった場合という条件付きであり、そのような冬にはならなかった。

 そして、エチオピアが年末にデフォルト(債務不履行)したものの、アフリカでデフォルトの連鎖が起きることもなかった。

 本紙が今年も3年連続で戦争や軍事行動――イスラエルとハマス、ロシアとウクライナ、そしてひょっとしたら中国と台湾でも起きるかもしれない――について設問を用意したことは、今の世界について多くを物語る。

 大胆な予測はますます難しくなっているようだ。

 だが、FTスタッフからの提案が最も多かった設問――ドナルド・トランプが大統領になるのか――には、エドワード・ルースが敢然と立ち向かうことに同意してくれた。

 ぜひご一読いただきたい。

 前回は17人の読者が19問正解で並ぶ記録的な展開になり、同点決勝の結果、総合優勝に輝いたロンドン在住のリチャード・バーンズさんにお祝いを申し上げる。

 今年もまた、下記の20項目および同点決勝の1項目についてFT読者からの予想を応募する。

https://survey.ft.com/jfe/form/SV_1zzWm1KJNmo4sqW

 新年が良い年になりますように!

By Neil Buckley
 
© The Financial Times Limited 2024. All Rights Reserved. Please do not cut and
paste FT articles and redistribute by email or post to the web.