スノーマゲドン――。
米カリフォルニア州の山間部を中心に降り積もった今冬の雪は、同州史上2番目に多い積雪量となり、「スノーマゲドンの到来」という表現が使われている。
インターネット時代のいま、世界中のニュースを瞬時に見聞きできる環境にあるが、どれほどの方が同州のスノーマゲドンについてご存じだろうか。
シエラネバダ山脈の山頂付近では今冬、積雪量が過去最高の56フィート(約17メートル)に達したといわれ、同地域のスキー場では7月まで営業期間を延長できるとしている。
スキーヤーにとっては嬉しいニュースだろう。
しかし、同地域はいま豪雪だけでなく、昨年末から続く豪雨が合わさり、歴史的に前例をみないレベルの洪水が発生している。
農作物への被害は莫大で「すべてを失った」農家が続出してさえいる。
カリフォルニア州の農業は米国の農業総生産額の約半分を生み出しているといわれ、大打撃である。
その中でも同州のイチゴ産業は壊滅的な被害を受けている。
カリフォルニア・ストロベリー委員会の報告によると、約2億ドル(約260億円)の損害が出ているという。ちなみに同州は全米のイチゴの91%を栽培している。