最近、韓国でも「チャットGPT」が大きな話題を呼んでいる。
「チャットGPT(ChatGPT)」とは、米国の新興企業オープンAIが開発した人工知能型チャットボット(自動応答システム)である。
これまでのチャットボットと異なるのは、自然な受け答えで、まるで人と話しているような感じになることだという。
さらに、詩やエッセイ、小説、コンピュータープログラムまで書いてもらうことができる。2022年11月に公開され、2か月間で全世界のアクティブユーザー数が1億人を突破した。
チャットGPTの凄さは、これまで特殊な技能を持ち高給を受け取って来た人の仕事すら脅かすことだ。
米国の医師や弁護士の免許試験をパスし、研究論文の著者としても登録されるほどの専門性を発揮する。
これまで身に付けた特殊技能の上にあぐらをかき、新しいことに挑戦する努力を怠ってきた専門職にとっては、いつ失職の憂き目に遭ってもおかしくなくなる。
ある新聞社の記者が日韓関係や韓国の政治についてチャットGPTに質問をしたところ、脈絡を掴んで相当内容の濃い会話ができたという。
ただし、現在公開されているチャットGPTは、デモバージョンなので2021年までのデータしかないのがネックだった。
例えば、チャットGPTに2022年3月9日に行われた韓国の第20代大統領選挙を分析する記事を書いてほしいと要求したところ、出て来た文章には文在寅前大統領が再任したとあった。