リガ旧市街にはさまざまな「猫の家」があります。世話をするボランティアの人が設置したものです。教会脇の出入り口にあったのは、階段付きの山小屋ロッジ風でした。

 この猫の家は屋根が蓋になっていて、世話をする人が屋根を開け、寝具用の古着を整えていました。猫の世話にかかる費用のカンパを求める募金箱がついています。

 この猫も町猫です。後ろに猫の家が見えます。この猫を見かけたときも、どこかで会ったかな? と思いました。

「猫の家」と呼ばれるお城のような建物で、三角錐の屋根の上に黒猫の像が乗っています。

 この建物はラトビア人の裕福な商人が建てたのですが、ギルドへの入会条件を満たしているのに入会を断られました。当時この街を支配していたドイツ人でないからという理由でした。それに腹を立てた家主は、黒猫の尻をギルドの建物に向けることで鬱憤を晴らしたのだそうです。その後、ギルドがなくなりその建物がコンサートホールに変わると、黒猫の像は反対側を向き今のようになりました。