(写真:アップルHPより)

 米調査会社のIDCによると、2020年10~12月期におけるウエアラブル機器の世界出荷台数は前年同期比27.2%増の1億5350万台だった。20年の年間出荷台数は前年比28.4%増の4億4470万台と、こちらも好調だった。

アップル、ウエアラブルのシェア36.2%と断トツ

  新製品や低価格製品が10~12月期の出荷台数を押し上げた。だが20年全般の傾向として、消費者支出の変化があったと分析。可処分所得がレジャーから電子機器に振り向けられたとしている。

 IDCのリサーチマネジャー、ジテッシュ・ウブラニ氏は、「新型コロナウイルスによる外出控えで、消費者の健康管理やフィットネスへの意識が高まり、ウエアラブル市場によい結果をもたらした」と指摘した。

 メーカー別の出荷台数は1位から、米アップル、中国・小米(シャオミ)、韓国サムスン電子、中国・華為技術(ファーウェイ)、印ボート(BoAt)の順だった。

 このうちアップルの10~12月期の出荷台数は前年同期比27.2%増の5560万台。市場シェアは36.2%と断トツ。腕時計型端末「Apple Watch」が同45.6%増加したほか、ワイヤレスイヤホン「AirPods」などのヒアラブル製品が同22%増加した。同社のヒアラブル製品は3四半期連続20%台の伸びで推移している。

 小米の出荷台数は同5%増の1350万台で市場シェアは約8.8%。サムスンは同20.5%増の1300万で、シェアは8.5%だった。

 また製品カテゴリー別の10~12月期出荷台数シェアは、ヒアラブル型が64.2%で最大。これに腕時計型が24.1%で次いだ。比較的安価なリストバンド型は11.5%だった。リストバンドは同17.8%減少した。

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