「何もわからないけど、将来が心配」でも相談OK!
──昨今、日本ではIFAの会社が増えていますが、他社との差別化のポイントはどこにありますか。
馬場 まずは資本がしっかりしている点です。当社の親会社であるイノベーションは、東証マザーズに上場する企業です。資産運用の相談をする相手は安心感が何より重要ですから、上場企業のグループに属するIFA会社というのは、他社との大きな差別化になると自負します。
また大手の銀行や証券、保険会社などで実務を積んできたメンバーが多数在籍しているのも当社の強みです。各人の豊富な経験や知見を皆で共有し、個別の提案に生かしています。
──今後注力していきたい戦略はありますか。
馬場 まずデジタル化の推進です。お客さまの中には、当社が提携している証券会社すべてに口座を持っている方もいます。その場合、資産状況の確認をするとなると、各社の口座にそれぞれアクセスする必要があります。それを一元管理するためのシステムを当社で構築したいと思います。あとは、中立的な金融の情報などを学べるコンテンツの提供にも力を入れていきたいですね。
お客さまがお金を預けるうえで、安心感は絶対に必要です。そのためにも業界のリーディングカンパニーになるべく、規模を拡大するため採用活動を積極的に行っています。そして10年以内にIFAが銀行・証券・保険に並ぶ第4の金融チャネルとして定着することを目指しています。
──MonJaの読者は、資産形成の初心者が少なくありません。全く投資経験がなく、何もわからないけど、何となく将来が心配で……というような人でも相談していいものでしょうか。
馬場 もちろん大歓迎です! そういう方の金融リテラシーを高めることが日本の将来にとってとても必要だと思います。しかも資産形成層の方は、ITリテラシーの高い世代が多いので、ウェブ面談でも十分コミュニケーションが図れます。気軽にご相談してほしいですね。
──ちなみにそういう「何もわからないけど、将来が心配で……」という相談にはどんなアドバイスや提案をしますか。
馬場 う~ん、それは実際にその方と面談してみないと何とも言えません……。でも資産形成は、とにかく「始める」ことが大事なので、毎月1,000円の積み立て投資でいいので、始めてみることを提案すると思います。続けられそうなら、少しずつ金額をアップしてみたり。反対に値動きが気になって気になって仕方がない、ちょっとでも減ってしまうともう心配で…という方であれば、無理に運用する必要はないと思います。それを見極めるためにも、まず少額で始めてみるというのがいいかもしれませんね。
──わかりました。我々も「資産形成は特別なことではない」という認識が広まればいいと思っていますし、そのためには米国のようにIFAが定着することも重要だと思います。IFAが日本に根づくよう期待しています。今日はありがとうございました。