産業的に注目の新しい技術が登場すると、それを使える人材が不足する。例えば、AI(人工知能)はビジネス価値が高いとして注目されているが、使える人材の不足が課題になっている。これに対応するため、政府は2019年6月に「AI戦略」を決定し、大学や高等専門学校の全員にAIのについて教えるという目標を立てている。
こうした人材の不足は、新しい技術が登場するたびに起こりうる。AI人材の次に企業や政府が悩まされる希少人材は何か、考えてみよう。
企業にノウハウが不足していて、これから普及が見込まれている新技術の一つが「量子アニーリング」だ。量子コンピューターの一種とも数えられる量子アニーリングマシンを操る「量子人材」とは、どんなスキルを持つ人材だろうか。